「階段の上り下りがつらい」「立ち上がるときに膝がこわばる」「最近、歩くのがおっくうになってきた」
そんな膝の不調、もしかすると“変形性膝関節症”のはじまりかもしれません。
膝は日常生活でよく使う関節のひとつ。放っておくと症状が進み、歩くこと自体が難しくなることもあります。
この記事では、変形性膝関節症の初期症状や予防のポイント、受診の目安をわかりやすく解説します。
変形性膝関節症とは?
加齢や使いすぎなどによって、膝の関節の軟骨がすり減り、炎症や変形が起こる病気です。
特に、中高年の女性に多く見られるのが特徴です。
軟骨は、骨と骨がぶつからないようクッションの役割をしていますが、年齢とともにすり減っていくと、骨同士がこすれ、痛みや腫れの原因になります。
初期によくあるサイン
変形性膝関節症は、最初は少し違和感を感じる程度のことも多く、「年のせいかな」と見過ごされがちです。
以下のような症状があれば、注意が必要です。
- 朝起きたときや、長く座ったあとに膝がこわばる
- 歩きはじめや階段の上り下りで膝が痛む
- 正座やしゃがむ動作がしづらくなってきた
- 膝のまわりに軽い腫れや熱っぽさがある
- 少し歩くだけで疲れやすい、違和感が残る
これらは、初期のサインとしてよく見られるものです。
放置するとどうなるの?
初期段階では軽い違和感だけだったものが、
放っておくと、痛みが強くなったり、膝の変形が進んだりすることがあります。
進行すると…
- 日常生活に支障が出る(外出が減る、家事がつらいなど)
- 運動不足や体力の低下につながる
- 気分が沈みがちになる、外出が億劫になる
など、生活の質(QOL)にも大きく影響してしまいます。
受診の目安
- 膝の痛みが2週間以上続いている
- 朝のこわばりが日常的にある
- 階段や歩行がつらくなってきた
- 市販の湿布などで症状が改善しない
このような症状がある方は、早めの受診をおすすめします。
当院では、レントゲンやMRIなどの画像診断をもとに、正確な診断と適切な治療方針をご提案しています。
また、再発予防や日常動作の改善も含めたリハビリテーションにも力を入れています。